郵政問題 何が問題か

メルマガ申し込み
http://www.melma.com/backnumber_101064/

郵政問題 何が問題か

亀井大臣が「総理の了承を得た」総理は「了解していない」これはどう考えても亀井大臣が正しいです。というのも、この決定を聞いた仙石大臣が血相をかえて鳩山総理に詰め寄ったところ、「アレ、まだ閣議決定していなかったっけ」と反応したそうです。

総理は全くの無関心だったのです。総理の「良い子でありたい」願望は嘘までつかせたのです。これで総理のいうことは嘘ばかりだと判明しました。でもこのようなことはどうでも宜しい。今や誰も総理の言葉を信用していませんから。

もともと郵貯のお金は財政投融資として政府が高い金利特殊法人などに流し込み、無駄使いの温床となっていました。そして毎年三兆円以上の税金を特殊法人などに補填し、郵貯にスムースに還流する仕組みだったのです。

そこで小泉改革では郵政民営化でこの悪循環を解消したのです。小泉改革の目玉は郵貯簡保は完全民営化をし、二度とこのようなことが発生しないような仕組みにしました。

ところが亀井改悪では郵貯簡保筆頭株主として国が君臨することを決めています。まさに国有化に逆戻りです。そして預け入れ限度を引き上げることにより、財政が逼迫している現状で昔のように、郵貯簡保のお金を引き出すことさえ狙っています。

また郵貯の限度額引き上げで、結局ペイオフが二千万円になります。郵貯は政府丸抱えで痛くも痒くもありません。でも民間金融機関は保険で補償しますから、ペイオフが二千万になると、コストがあいません。これは完全な民業圧迫です。

民間会社で非正規雇用が2千万人いる、これを1千万人は正社員にしろ。などという指令が大臣から来るなんて正気の沙汰とも思えません。

とにかく昔の郵政に完全逆戻りなんです。