JALのOB年金問題

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JALのOB年金問題

日本航空の再建をめぐり、OBたちの企業年金が問題になっています。まず私は企業年金の手厚さに驚き呆れました。最高で25万円も貰っていると言うのです。一方全日空は9万円とか。

私自身の話をしますと、私が勤めていた会社は、世界でも有数の製造業です。超一流企業と言っても良いでしょう。そのような大企業で、私が現在支給されている企業年金は月7万円台です。これは最高額と言っても良い金額です。しかも75歳になると企業年金は打ち切られるのです。

私の企業年金に比較して、JALは何という超厚遇でしょうか。このような放漫経営では、破綻するのも無理はありません。しかもJALのOBたちは現役時代高給をはんでいたのです。「親方日の丸」の会社で、組合が強いとアメリカのGMと同じく、このような放漫経営が長い間にわたって維持されて、結局破綻を迎えます。

年金減額に反対しているOBたちは現役時代放漫経営に加担していたのです。彼らの中には多くの部課長も含まれていると思います。どうして自主的に年金減額を申し出ないのでしょうか。彼らには法外な企業年金を受け取っているという自覚が全くもって欠如しています。

JALの経営危機は昨日、今日始まったわけではありません。OBたちが、現役時代、JALの体質をこれほどまでに弱化させたのだという自覚がどうして持てないのでしょうか。だからこそ今回の危機を迎えているのです。そして現役世代の企業年金を半減させると聞いて、私は呆れて物も言えませんでした。低金利時代を迎えて、大部分の企業は現役世代の企業年金の利率を既に大幅に下げています。今更現役世代の年金を下げる余地は無いのです。

JALはその程度のことすらしてこなかったと知って、大きなショックを受けました。放漫経営は現在も続いていたのです。かくなる上はもう法的整理に持ち込むべきです。このような放漫経営に私たちの税金はビタ一文も使って欲しくはありません。

JALが消えても、私たち庶民には何の影響もありません。破綻処理に持ち込むべきです。そうすればOBたちは企業年金を失うことになります。それでいいのです。何も政府が支援する必要は無いと思いませんか?破綻処理をして身軽になったJALの良い部分を全日空が買い取ればそれですむことです。

JALのOBさんたち!ここらで年金減額運動を起こしてはいかがですか?でないと全てを失いますよ。皆さんには放漫経営の片棒を担いでいたという自覚を持って欲しいものです。